洗い場の仕事、ナメたらあかん。

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これは私があるレストランで店長をやらせてもらっていた時のお話デス。

皆さんは、『職場体験学習』というものをご存知ですか?
その地域の近隣の中学生(1年生だったかな?)達が、授業の一環として、あらゆる職業の体験をする・・というものだったのですが、(とてもいい取り組みですよね^ ^)私が当時働いていたお店にも、その協力の依頼を頂きまして。毎年のことだったので、もちろんその年も快く受け入れました。

当日はなんだか初々しい子達が三人ほど飲食業体験をしに来てくれて、配膳や、調理のちょっとしたお手伝いなんかをやってもらったりしていたのですが、その中でも、洗い物を重点的にやってもらっていました。それぞれのお仕事にはこういう意味があるんですよーなんて説明を受けながら、彼らは一所懸命に働く、という事を理解しようとしてくれていました。
私も、可愛いなぁ・・( ´∀`)と思いつつ、大人として、しっかりと伝えられることは伝えてあげたい、という思いでいました。

ところが。

途中で、その子たちの学校の先生方が各職場を見回りに来るのですが、当店にも先生方がいらして、「ちゃんとやってるかぁ〜?」なんて生徒たちに声をかけていたのですが、その中の1人の先生が一所懸命に洗い物をしている生徒に向かってこう言いました。

「洗い物なんて、誰でもできるような簡単な仕事なんだから、しっかりとやらないとダメだぞ〜!」と。

おそらくその先生は全く悪気はなく、むしろ生徒のことを想ってそう言ったのだとは思うのですが、その言葉を聞いた時、私は正直少しカチンときてしまって、心の中(←心の中は自由。)で、こう叫んでいました。

「洗い場の仕事、ナメんじゃねーぞ?(^_^+)💢」

あらあら。。お口が過ぎますね・・失礼致しました。m(_ _)m


・・・洗い場の仕事って実は誰でも簡単にできるようで、実はそうでもないのです。

とても気を使うし、頭も使う。体もキツいです。ただお皿やグラスを洗えばいいというものでもなく、パズルを解くような難しさもあったりします。

洗う順番、タイミングひとつ間違えればお皿やグラスが足りない。= 料理やドリンクの提供が滞り、全体の流れが止まってしまう。洗い残しはクレームに繋がります。そういったことがないような「洗い方」を、それぞれ形の違うお皿ごとに考えて洗わなくてはならないし、洗い終えたお皿もこれまたうまーく並べていかないと、ごっちゃごちゃになって、ついには置き場所に困ってしまう・・。
そして何より、仕事の丁寧さ、確実性、スピードをめちゃめちゃ求められるポジションです。

私も幾度となく洗い場ポジションに入りましたが、そこで常々思うのは、
「洗い場」のポジションって、人で例えるなら、心臓のような役割があるな。と。
お店全体の流れ(循環)を作る、重要なポジションです。

最近では、1日だけの短期バイトの仕事もあったりして、説明やレクチャーの負担が最小限で済み、且つ、いてくれると非常に助かるポジションのため、そういう方々にはよく洗い場に入ってもらったりするのですが、初めまして、お願いします。で洗い場入ってもらってお仕事開始1分程度で、あ、この方、デキる人だな。って分かります。笑 そうでない人も然り。
これから短期バイト入る方、ナメて掛かると、やられます。笑
それだけ、奥が深く、やりがいのあるポジションです。

ちなみに。先生にあんなことを言われた生徒さんには後ほど改めて洗い場の仕事の大切さや、地味に見えるお仕事にも、重要な役割りがある、ということはきちんと熱弁しておきました。笑 d( ̄  ̄)
ちゃんと伝わってるといいな。





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