私たち飲食業は言ってみれば、“正解”がないお仕事なのかな。。と思うことがあります。
人(お客様)によって、捉え方や感じ方はさまざまだからです。
「こうしてもらえたら嬉しい。」と思う基準も、「美味しい。」と思う基準も人それぞれ。
故に難しく、やりがいのあるお仕事だとも思います。
答えがない。ということは、こうかな?こっちかな?という、思いやりの性質を持った“予想”を元に行動し、お客様に喜んでもらうことを目標に、日々、トライ&エラーを繰り返し、自分なりの正解?を導きだしていくしかありません。
例えば。お茶ひとつお出しするにもタイミングひとつ違うだけで、お客様の反応はガラリと変わります。
夏の暑い日、いらっしゃいませ。と、最初に熱いお茶を出せば、なんて気が利かない店だ!となりますが、同じ暑い日でも、エアコンの効いた室内で散々冷たいものを食べた後に、「温かいお茶をお持ちしましょうか?」の一言は、気が利くな。となります。
中身を切らしてはいけないと、こまめにお茶を継ぎ足しにいけば、「早く帰れということですか?」と言われてしまったこともあります。涙( ;∀;)しかしそれも、タイミングさえバッチリ合っていれば、「何も言わなくても継ぎ足してくれてありがとう。喉が渇いていたので助かります。」と言われたり。。
このような失敗を含めた「経験」の積み重ねで、勝率がだんだん上がっていったように思います。
観察+思いやり。という、自分なりのコツ?方程式?が掴めてからは、あえてお茶を足しに行かない方がいい時もある。ということに気づいたこともありました。
「お茶ひとつお出しする」だけで、こんなにも奥が深い。_(:3 」∠)_
試しに、あえて仕事中のスタッフに、お茶を一杯出してあげてみて下さい。そして、反応を見てみてください。「ありがとう!」「え?何で今?」「急にどうした?笑」などなど、いろいろな反応が返ってくると思います。笑 そして更に、その後のお茶の「減り具合」を観察してみてください。それが本当の気持ちだったりします。笑
減り具合含めて、自分まで嬉しくなるような反応を貰えたのなら、それは「気遣い」が伝わった、ということ。
「相手を、慮る。」という、思いやりが実を結んだ瞬間デスネ。٩( ᐛ )وマッチング!
そんな身近にいるスタッフに気遣いできる人は、お客様にも気を遣える人です。
反対に。
そもそも、タイミング含めて相手を慮る気持ちのない人は、お客様にも寄り添うことができない。
それはただの独りよがりです。
・・・・・・・精進します。_:(´ཀ`」 ∠):
スタッフに対して気を使えない人はお客様にも気を使えない。

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